ふたを適切てきせつに取とり付つけずに熱あついコーヒーを出だしたとして、米べいサンフランシスコにあるマクドナルドの店舗てんぽが提訴ていそされている。原告げんこくの女性じょせいはコーヒーを飲のもうとした際さいに中身なかみがこぼれて体からだにかかり、「深刻しんこくなやけど」を負おったと主張しゅちょうしている。

訴訟そしょうは先週提起せんしゅうていきされた。原告げんこくのメイブル・チャイルドレスさんは「体からだの痛いたみと精神的苦痛せいしんてきくつう、その他ほかの損害そんがい」を被かぶったと主張しゅちょうし、店側みせがわの過失かしつがやけどの「大おおきな要因よういん」になったと訴うったえている。

チャイルドレスさんはまた、店みせの従業員じゅうぎょういんが自身じしんを助たすけるのを「拒こばんだ」と主張しゅちょう。マクドナルドはこの点てんを否定ひていしている。

マクドナルドのフランチャイズ店てんのオーナー、ピーター・オウ氏しはＣＮＮに寄よせた声明せいめいで「我われわれ々はあらゆる顧客こきゃくの苦情くじょうを真剣しんけんに受うけ止とめている。その日ひチャイルドレスさんから報告ほうこくを受うけた際さいには、従業員じゅうぎょういんと経営陣けいえいじんが数分以内すうふんいないに話はなしかけて支援しえんを申もうし出でた」と述のべた。

オウ氏しは「私わたしの店みせには食品しょくひんの安全性あんぜんせいに関かんする厳格げんかくな手順てじゅんがある。その中なかには、熱あつい飲のみ物ものにしっかりふたが取とり付つけられているかを確認かくにんする従業員じゅうぎょういんの訓練くんれんも含ふくまれている」と説明せつめい。訴訟内容そしょうないようを精査中せいさちゅうだとしている。

今回こんかいの訴訟そしょうはマクドナルドのホットコーヒーを巡めぐる１９９０年代ねんだいの訴訟そしょうを思おもい起おこさせる。この訴訟そしょうでは別べつの女性じょせいがひざにコーヒーをこぼし、第だい３度熱傷どねっしょうを負おった。

米不法行為法博物館べいふほうこういほうはくぶつかんによると、陪審ばいしんはコーヒーが不当ふとうに熱あつかったとする女性じょせいの主張しゅちょうを認みとめた。このコーヒーは他社たしゃの出だすコーヒーに比くらべ３０～４０度ど（カ氏し）熱あつかったという。原告げんこくは当初とうしょ、３００万まんドル近ちかい損害賠償そんがいばいしょうを認みとめられたものの、上級審じょうきゅうしんで約やく４８万まんドルで和解わかいした。